柳川市の名物といえば「川下り」とやっぱり「うなぎ」ですよね。
今回はチクステスタッフ2人で川下りの終着点である沖端に今年の2月で5周年を迎えられた「万榮堂」さんにお邪魔しました。
外観は落ち着いた雰囲気で『美味しいうなぎがここにあります。』の暖簾が目を引きます。
ワクワクしながらお店に入ると1階はテーブル席が並びその奥にはガラス張りの焼き台があり、ここで店主の梅崎さんが備長炭でじっくり一枚一枚丁寧に全て手焼きにこだわって焼かれています。備長炭で焼かれるいい香りを直接届けられないのが残念です!ガラス張りの焼き台なので、うなぎが焼かれるライブ感も楽しむことが出来ます。
2階には座敷とテーブル席があり、どちらもお堀側はカウンター席になっており柳川らしい風情のある景色を眺めながらお食事ができるのも嬉しいところ。
オシャレなJAZZのBGMが流れる居心地の良い空間で、川下りの舟を見ながら注文したお料理を少々待ちます。
そわそわ・・・ワクワク・・・・
やってきました!
今回注文させて頂いたのはもちろん「うなぎのせいろ蒸し(上)」!!
蓋を開ける時のワクワク感がたまりません。
では、オープン!!
蓋を開けるとふわっとうなぎの良い香りが湯気と共に立ちのぼります。もうこの香りだけでご飯が進みそうです。
熱々のうちに早速頂きまーす!
一口食べるとふわっふわっで優しくほろける脂がのったうなぎ、一緒に蒸されたご飯はモチっとしているのに一粒一粒しっかり存在感があり旨味を吸収したご飯がすっごく美味しい!!うなぎとご飯の絶妙なバランスがたまりません。
柳川のせいろ蒸しはお店によってタレがあっさり目、甘目など色々あるのですがタレも甘すぎず濃すぎず丁度いい!!
付け合わせの小鉢もコリコリの触感と山葵の風味が口の中をサッパリ爽やかにしてくれます。
お次は「うなぎのかば焼き膳」
見た目の照り具合と香ばしく焼かれた香りがたまりません!
表面はカリッと焼かれているのに中の身はふわっと口の中でほろけ、絶妙に焦がされた皮目がより一層風味を引き立てます!!普段はせいろ蒸し派の私でしたが、今まで食べたことのあるかば焼きとは食べ応えがまるで違い、あまりの美味しさに衝撃を受けてしまいました。また、器には付けダレも付いているので、自分好みに楽しめるのが良いですね。
今回はスタッフ2人シェアして頂いたのですが、どちらもあっという間に完食!
川下りの舟を眺めながらゆったりした空間で頂くうなぎはなんとも贅沢な時間でした。
うなぎを待つ間に頂いた「うなぎの骨せんべい」もご紹介。
カリカリに揚がった塩味のうなぎの骨は柳川ならではの楽しみの一つ。カリッカリに揚げられたうなぎの骨は臭みは全くなく、香ばしさと程よい塩気でお子様のおやつから大人のおつまみにもピッタリなお味です。
骨なのでカルシウムが豊富に含まれているのはもちろん、ビタミンAも含まれているので美肌効果にも!美味しくて体にもいいなんて嬉しい!
うなぎを満喫させて頂いた後に、店主の梅崎さんにお話を聞くことができました。
フランス料理のシェフを8年ほどされた後、最初は「うなぎめし」のお弁当を百貨店などに卸していました。
その当時から素材にこだわり、国産うなぎのみ使用、いくつものお米を食べ比べ辿りついたお米を使用するなど全ての工程に繊細な手間暇をかけて作れらています。
せいろ蒸しのあのモチっとしていながらもお米の粒を感じられる食感を出す為に、水分量や浸水時間など研究に研究を重ね計算しつくされた工程があってこその美味しさなのです。
こだわりはお店の改装にも!
古民家を改装した店内は、一枚板のカウンター、オーダーメイドの畳、欄間を使用した照明器具、書道アート作品、などいたるところに店主のこだわりがつまっています。
県内外からリピーターのお客様が多く訪れるのも納得です。
1階にはお土産屋さんもあり万榮堂さんのスタートの商品「うなぎめし」や店内でも頂ける「うなぎせんべい」なども販売されているので是非チェックしてみて下さい。
夜の営業はフレンチの経験を生かした四季折々の旬素材を使ったうなぎと創作料理で季節の味わいを楽しめる「夜のおまかせコース」を提供されています。
こちらは前日までの予約制となっており内容などは直接お店にお尋ねください。
一度食べて頂ければきっとあなたもこれまでの「うなぎ」とは違う味わいに驚き、夢中になってしまうはず。
店主が伝えたい『美味しいうなぎを食べて欲しい。』という想いを五感で感じる素敵なお店でした。